アドテック東京

今週28日&29日は「ad:tech tokyo」が開催されます。

マーケティング革命から経営維新まで:新たなビジネスモデルを創出する国際会議」
というサブタイトル。なるほど、すでに「広告」という文字は入ってないんですね。


この週末あたり、ad:techをお目当てに海外から様々な業界人がやってきているようです。
カンファレンスそのものを楽しむのは当然として、昨年の第1回目と比較して、どういう話題が新たに加わって、どういう話題が消えたかなどを調べると、業界の向いている方向や、ホンネが見えてきますね。
これもまた楽しいものです。


完全にオーディエンスになっていますが、来年あたり、自分たちも出展したりスピーカーとして登壇できたりできる仕事をしたい。
いま取り組んでる大型案件の結果に期待します。

10 Emerging Mobile Youth Trends for 2011

英国を拠点に世界を旅して若者のモバイルトレンドを調査しているMobile Youthのグラハム・ブラウン氏の最新レポート。
日本の市場からすると「当たり前じゃん!」なものも多いけれど、たとえば「2台持ち」はすでに世界のトレンドになってきているんだ、と読むこともできます。
面白い!

「あいさつ」は会社の顔。

写真素材 PIXTA
(c) MICUI写真素材 PIXTA


毎日いろんな会社にお邪魔しています。
規模や、業種は様々。都心にある会社もあれば、電車乗りついで数時間、という会社もあります。
今週、伺った会社さんで実感したのが、「あいさつ」の大切さ。
ほんの些細な、小さなこと。でも、だからこそ、大事なことなんだと思います。


月曜日に伺った、とある上場企業さん。
電話だけが置かれた受付ながら、用向きをお伝えしてソファで待っていると、そこを通る社員の皆さんが全員、
「こんにちは、いらっしゃいませ」
と声をかけてゆきます。
若い方々(アルバイトさんかもしれない)も、それなりの上席の方とおぼしき方々も、忙しそうに小走りにされている方も、みんな、必ずあいさつされてゆくのです。


待っている数分間で、なんだか自分が、この会社に大切にされているな、というような気がしてきます。
気持ちのいい会社には、いいお仕事でお返ししたくなります(笑)。
案の定、この会社、業界全体が苦戦する中、業績を伸ばしています。


じつは「お客様へのあいさつ」を徹底できるって、簡単そうに見えて、実はけっこう大変なんです。
経営者が「とにかくあいさつしろ」と強制させるだけでは続きません。
経営陣全員がそれを是とし、採用から社員教育、仕事のモチベーションコントロール、顧客やパートナー企業との対話の大切さまで全部ケアしてないと、うまく回らないものです。
些細なことだからこそ、徹底するのが難しいのです。


昨日お邪魔した、森の中にある会社さん。
本社兼工場兼出荷センターの、食堂をお借りしての研修。
食堂でわたしが準備をしていると、そこを通る皆さん全員が「こんにちは!」と声をかけてくれます。
社員さんが参加する研修でのセッションは、ものすごく盛り上がった刺激的な内容になりました。
社員ひとりひとりが、会社のゆく先のことを、「自分ごと」として、すごく真剣に考えている!やっぱり、こちらの会社も、ものすごい勢いで業績を上げてます。
「あいさつ」の徹底と、無縁だとは思えません。


…と書いてる自分自身が、じつは、なにかにのめりこむと、周りが見えなくなるタイプ(笑)。
「一番あいさつを気にしなくちゃいけないのは、お前だろ」
と自分にツッコミつつ、この思いを忘れないよう、本エントリーを残したいと思います。

みんなが知りたい、モバイル世代50の事実 2011

英国のマーケティング会社 Mobile Youthのレポートが届きました。
「50 mobile youth facts you need to know 2011」
というタイトルで、世界の若者をめぐるモバイルに関する数字データが紹介されています。

日本では「モバイルマーケティング」は、すでに一度ブームを越えてしまった感じがありますが、こうして世界の若者についての数字を目の当たりにすると、マーケターたちのバズワードになろうがなるまいが、モバイルは着実に若者のコミュニケーションの中心的なポジションを取っているという事実に圧倒されます。


日本国内でも、こうしたユーザー調査集ができたらいいのに。。。。

スタッフが満たされない現場から「顧客満足」なんて生まれない

「トリムタブジャパンって、いったい何の会社なの?」
的なことを最近、あらためてよく聞かれます。


もともとモバイルを活用したマーケティングコンサルティングを軸にスタートしているのですが、一昨年からは、モバイルからすこしカバー範囲を拡げ、「リアルとデジタルを横断する顧客戦略」をお手伝いする会社、と改め、サービスメニューを増やしています。


象徴的なのが、一般の従業員やスタッフさんに向けた「デジタルマーケティング」の研修
いわゆるネット担当のスタッフさんだけでなく、直接ネットやサイトの運営とは無関係なスタッフの方々に、ネットやソーシャルメディアマーケティングの可能性をお伝えする、というもの。


ブログで書くと、お恥ずかしながら、自画自賛みたいになりますが、ご好評いただいてます(笑)。


単に、セミナーをしておしまい、ではなくて、最新のデジタルマーケティングの状況をお伝えした上で、その後、わたしたちの会社が「いま持っている強み」はなんなのかをみんなでディスカッションし、最終的に、研修スタイルのまま、具体的なサイト企画までをみんなで作ってしまうというものです。
弊社ホームページでも、そのサービスの流れをアップしていますので、ご興味あったらご覧ください。


強く感じるのが、スタッフや従業員さんの熱意や、やる気が企業を動かしているんだ、ということ。
「顧客戦略」をつくるうえで、「顧客満足」を考えるのは当然。
しかしフロントエンドで顧客満足をつくる立場のスタッフ・従業員が満たされていなければ、どんなにすばらしい戦略も絵に描いた餅になってしまいます。


「顧客戦略づくり」は、じつは「スタッフ・従業員さんを満たす取り組み」でないと意味がないんですね。


どうやってサイトやネットと無関係な皆さんを満たすような取り組みをプロデュースするのかは、企業ヒミツですが(…ということにさせていただきます。一応)、一般スタッフの皆さんは、ほんとうにものすごいパワーやアイデアを持っています。ネットやマーケティングとまったく関係ないスタッフから出てくる珠玉の智慧を使わないのは、損!です。 


そして、その智慧を引き出して、企業活動に活用することで、逆に彼らのやる気がまた燃え上がります。


水曜日の夕方と祝日の午前中にかけて、研修&ディスカッションプログラムでお会いした皆さん(ふだんネットとは関係のないスタッフさん)が、目を輝かせて最新ネットマーケティングの話を聞いてくれ、そしてものすごく積極的で、刺激的なディスカッションを展開。
講師&モデレータ役を楽しませていただきながら、あらためてフロントエンドの熱意の大切さを感じ、このエントリーを立てました。


HS社のみなさん、ありがとうございました!
来月早々のまとめミーティング、楽しみにしています。

ユーザーの声、「聴く」だけでは不十分

毎月、雑誌Web Designingで「モバイルコンテンツ最前線」という2P 記事を連載しています。
話題のモバイルサイトを取材して、制作や運営の現場のノウハウや、考え方を紹介する、というもので、毎回、いろんな方々にお会いできるのが、とても楽しみな企画です。


昨日発売の10月号では、月間1億8千万PVという大人気フリマサイト「ショッピーズ」を運営する、スターダストコミュニケーションズさんを取材させていただきました。
以前、IT Mediaさんの記事で、社長の井上さんのコメントとして紹介されていた言葉がとても気になり、伺ったのです。

奇抜ではなく、革新的な技術もいらない 「日常に入り込めるサービスを」
物を売れる“プロフ” ギャルに人気の「ショッピーズ」、30万人が支持する理由

マーケティングでは「差別化」、「先進性や目新しさ」、「話題性」を求めるのが当たり前のように思われています。
ところが、ショッピーズは、その逆を張っているというのです。
その一方で、2年で会員数を8倍に急伸させ(現在40万人!!)、月間PVは約10倍の1億8千万PVに。
どのようにしてそれを、実現させたのか?


その具体的な方法が
「ユーザーにの声に真摯に耳を傾け、その声に真摯に向き合う」
ということ。


取材して驚きました。
サイトのユーザーの「声」を聞くのに、Webアンケートだけでなく、ヒアリングのためのユーザー交流会を実施しているのです(「フォーカス・グループインタビュー」ではないところが面白い!)。
そして、ただ声を聴くだけでなく、聴いたことにどう向き合うかを積極的にユーザーにフィードバックしています。


Are you marketing to? Or, marketing with?


は、わたしの尊敬するMobile Youthのグラハム・ブラウン氏の言葉ですが、「ショッピーズ」さんは、まさにモバイルを使った "marketing with" を実践しているのです。
「ユーザーと企業が一緒につくるマーケティング」の強さ・パワーを示す例として、大いに語られるべき事例だと思います。


詳しくは、Web Designingでぜひご覧ください!

Bizマーケティング モバイルウェブ 9月30日開催

NTTコミュニケーションズさん主催のイベントで、講演させていただきます。
私パートは「成功を呼ぶモバイル活用5つの法則」というタイトル。

Bizマーケティング モバイルウェブ
9月30日(木)14:00〜16:15(受け付け開始13:30〜)
参加費:無料


携帯利用者が1億人を超え、モバイルマーケティングを活用する企業が益々増えてきました。特にここ1〜2年、携帯への情報発信に留まらず、メールマーケティングやクーポン等の販売促進への携帯の活用が大いに注目されています。また、エリアターゲティングを始めとするモバイルならではのメディア特性を活かしたターゲティングも注目されています。
セミナーでは最新のモバイルマーケティングサービス及び企業のモバイルを活用したマーケティング事例をご紹介します。

→セミナー詳細はこちら


いま、企業のマーケティング担当者に伺うと、「モバイルマーケティング」はそれほど優先順位の高い課題ではなくなってきています。TwitterFacebookなど、より話題性の高いものに対応しないと乗り遅れる感じがする、というのもひとつの事実。
そして、モバイルをマーケティングのツールとして、どう扱っていいのかがよくわからない、というのもひとつの事実です。


いまの日本で、もっとも多くの人に、ダイレクトにつながることのできる手段は「携帯電話」であるのは間違いありません(スマートフォンではなく、「ガラパゴス」とも呼ばれる、普通の携帯電話です)。
ところが普通の携帯電話をマーケティングに活用して成功した経験を持つ企業が多くない、またはその再現性がない、というところが、「モバイルマーケティング」の優先度を下げる原因となっているようです。


本当に再現性はないのでしょうか?
じつはモバイルの成功事例を取材してゆくと、そこには共通する原則があり、しかもそれはソーシャルメディア活用の原則と非常に似ているのです。
そうであれば、ソーシャルメディア戦略のかたわら、ケータイ戦略を練り直してみるというのも、ひとつのアプローチではないでしょうか?


話題のTwitterの国内ユーザー数は約1,000万人。
国内最大のソーシャルメディアmixiですら、ユーザー数は約2,000万人。
ケータイサイト利用のできるユーザー数は約9000万人です。


このセミナーでは(限られた時間ではありますが)、モバイル活用で成功する企業に共通する法則5つを紹介してゆきます。
そして、明日から使えるヒントをお持ち帰りいただけます!