ユーザーの声、「聴く」だけでは不十分

毎月、雑誌Web Designingで「モバイルコンテンツ最前線」という2P 記事を連載しています。
話題のモバイルサイトを取材して、制作や運営の現場のノウハウや、考え方を紹介する、というもので、毎回、いろんな方々にお会いできるのが、とても楽しみな企画です。


昨日発売の10月号では、月間1億8千万PVという大人気フリマサイト「ショッピーズ」を運営する、スターダストコミュニケーションズさんを取材させていただきました。
以前、IT Mediaさんの記事で、社長の井上さんのコメントとして紹介されていた言葉がとても気になり、伺ったのです。

奇抜ではなく、革新的な技術もいらない 「日常に入り込めるサービスを」
物を売れる“プロフ” ギャルに人気の「ショッピーズ」、30万人が支持する理由

マーケティングでは「差別化」、「先進性や目新しさ」、「話題性」を求めるのが当たり前のように思われています。
ところが、ショッピーズは、その逆を張っているというのです。
その一方で、2年で会員数を8倍に急伸させ(現在40万人!!)、月間PVは約10倍の1億8千万PVに。
どのようにしてそれを、実現させたのか?


その具体的な方法が
「ユーザーにの声に真摯に耳を傾け、その声に真摯に向き合う」
ということ。


取材して驚きました。
サイトのユーザーの「声」を聞くのに、Webアンケートだけでなく、ヒアリングのためのユーザー交流会を実施しているのです(「フォーカス・グループインタビュー」ではないところが面白い!)。
そして、ただ声を聴くだけでなく、聴いたことにどう向き合うかを積極的にユーザーにフィードバックしています。


Are you marketing to? Or, marketing with?


は、わたしの尊敬するMobile Youthのグラハム・ブラウン氏の言葉ですが、「ショッピーズ」さんは、まさにモバイルを使った "marketing with" を実践しているのです。
「ユーザーと企業が一緒につくるマーケティング」の強さ・パワーを示す例として、大いに語られるべき事例だと思います。


詳しくは、Web Designingでぜひご覧ください!