TGCに行ってきた

妻と、二女(小学1年生)とでTGCを見に行く。
ファッションショーのランウエイ、スポンサーブースの周辺はさすがの賑やかさと美しさだ。
当たり前のようになってしまっていて感動が薄いが、メインスクリーンのCGひとつ取っても、ものすごいクオリティなのだ。
一方で、回数を追うごとに、演出にいい意味でのベタさが出てきていて、観客をぐいぐいと惹きつけている。


ラグジュアリーブランドのファッションショーにも通用する精緻な演出と、
テレビの超ベタなバラエティのような演出と、
その中間くらいのカジュアルだけどオシャレな世界とが混沌としながらも
ひとつの空間の中に収まっている、
……というアンビバレントが織りなすワクワク感。


しかし考えてみれば、そのアンビバレントさは、
東京あたりで生きる女のコたちのファッションやライフ・スタイルそのものなのだ。


そんなふうに総括してみると、TGCがすごいのは、それを支持する女のコたちの世界観がすごいから、と言えるのではないか。
受け身にイベントに参加しているように見えるし、本人たちにその意識はまるでないだろうが、
実は日頃のファッション購買や口コミによるブランド選択などの行動を通じて
このイベントの演出に参加しているのだ。
TGCというイベントそのものが、ファッション・トレンドという巨大なCGMのムーブメントを増幅するシカケとして機能しているのだ。


そういう観点でこのイベントを見てみると、通販やスポンサーさま用のステージ演出だけじゃなくて
もっといろんなことができるんじゃないか、と感じた。


…と感じた矢先に、ショーの幕間イベントとして映画「ハンサム☆スーツ」のCFロケが始まった。
なんと前回のTGCイベントを「ハンサム☆スーツ」のワンシーンとしてロケに利用したのだという。
しかも、今回は映画の宣伝用CF撮影に利用。
2万人を超える大観衆が「レッツ、ハンサム〜!」と叫んだ。
わたしもも叫んだ(笑

たぶん、CFが流れる10月頃には「このCM、わたしもこの辺にいるんだよ」と
お茶の間宣伝マンになる女のコたちが2万人くらい現れるだろう。


まさに「ほかに例のないCGMのシカケ」であるTGCの活用の好例である。
恐るべし、映画宣伝プランナーがいたものだと感心してしまった。
期せずして「クロス・メディア」の使い方勉強までさせていただいた。


ちなみにわたしがプランナーなら、CMオンエア直前のタイミングにTGC会場でメール登録した女のコたち限定で
「明日からCFがオンエアされるよ! 見逃さないでね」
というメールを配信するだろう。


前職時代のメンバーで、ゼイヴェルの小会社に転職したあんねんちゃんや
スタイライフに転職したえーちゃんにも会えた。


いや、いいイベントです。
これからもずっと続けていってほしいな。

イベント協賛演出の企画も作らせてほしいな(笑