携帯フィルタリング、緩和される方向だが…

今朝の日経によれば、携帯フィルタリング規制の適用基準が緩和される方向に向かっているらしい。
「フィルタリング規制は、それほど酷いことにはならないようだ」
という噂が先行していたが、それを裏付ける報道だ。

携帯の閲覧規制改善、総務省が要請へ・ゲームや小説まで有害

一方で、よかった〜、と能天気なことを言っている場合ではない。
このフィルタリング問題で明らかになった「子供たちを携帯電話という魔の手からどのように守るか」といった極端にステレオタイプ化された問題提起に対して、業界が自ら(お役所から言われるのではなくて、ね)なんらかのアクションを起こさなくてはならないだろう。


実際、こんな調査結果も出ている。

3割弱が“恐い思いや嫌な思い”をしたことがある――中高生のケータイ利用で(+D Mobile)



すでにNTT DoCoMoが小学生向けにケータイ安全教室という取り組みをスタートさせているが、ドコモさんだけに任せておいていいのか? と思う。

  1. 携帯電話を持つ時期(=塾に通い始める3年〜4年生頃)からの、早期ケータイ/ネットリテラシー教育
  2. メールやWEBを介した犯罪の被害事例の紹介
  3. 事件に巻き込まれないためのネット上の護身術

…など「ケータイは怖い存在にもなるのだ」という、突っ込んだ話もすべきではないかと思う。
ケータイを通じて小中学生が性犯罪を含む凶悪犯罪の被害者になりえるというのは事実なのだ。
むしろそういう事実を知らずにケータイを利用している子供たちがいるということが驚異と言える。


じつは最近、我が家の娘も友達と大きな写真ファイルをケータイメールでやりとりしていることが発覚。パケット代がとんでもないことになってしまっていた。
本人は自覚なくやってしまっていたことなのだが、小学生にケータイを持たせるということはこういうことなのか、と愕然としたところだった。
(指定メルアド以外のやりとりを禁止しているつもりで、設定がされていなかった・涙)
親側が相当綿密に仕掛けをしておかないと、暴走する可能性がある。

子を持つ親の目線から見れば、「ケータイキャリアもずるいことして儲けようといる」ように映るのだ。