FLASHモバイルクーポンマーケティング

日本マクドナルドの「トクするケータイサイト」の利用が伸びている。

4月に200万人突破と報じられていたのが、10月には500万人突破に。
半年余りで300万人を超える集客だ。

実際、店頭でもケータイを開いてから入店するような人を目にするし、
レジで「クーポンの●●番の商品をください」とオーダーする人の姿も少なくない。

クーポンはFlashで作られており、1画面で20種類くらいのクーポンを一気にダウンロードすることができる。
ボタンを上下させるだけで、クーポンを検索できるのは使い勝手がいい。
しかもそしてクーポンの利用は、番号を読み上げるだけでよいので、レジの前でのもたつきが少ない。
よく研究されていると思う。


さて、特筆すべきはその更新頻度にある。
モバイルクーポンそのものは、いまどきとくに珍しい販促策ではないが、「トクするケータイサイト」のクーポンは有効期間が2〜3日と短く設定されている。

この秋から冬にかけて「メガマック」「メガトマト」「メガタマゴ」…とメガシリーズの販促期間にクーポンを利用してみたのだが、ひとつ気づいたことがある。

平日は「メガ」商品が単品で購入できるクーポンが用意されているのに、土曜・日曜は「メガ」商品を購入しようとするとセット(ポテト・ドリンク付)のクーポンしか見つからない。

つまり、閑散曜日は単品利用もOKにして「集客」を狙い、
混雑することがわかっている曜日については「客単価アップ」を狙うという戦略的な活用がされているようなのだ(未確認)。
クーポンの有効期限を短く設定しているのはおそらくこのためだろう。


モバイルの常時携帯性に注目している企業は多いが、即時性については盲点となっているように思われる。
この日本マクドナルドFLASHクーポンの使い方は、ナイスな例としてぜひ見習いたい。