平日夜の粋な勉強会(いきべん)第100回レポート

シンクウエアの藤永さんが主宰する「平日夜の粋な勉強会」、略称「いきべん」が第100回を迎えたという。
 藤永さん、おめでとうございます!
 そして、いつもありがとうございます。


記念すべき第100回の講師、エニグモの共同経営者のおひとり須田さんのお話を伺ってきた。


エニグモさんのBuyMaはアパレル通販に関わったことのある身としては「すご!」と思って見てきたし、
自分で参加するに至ってないのがヘタレなのだが「プレスブログ」はサービス開設当初から登録している。
つい最近もワールドビジネスサテライトの特集で「日本発、新しい価値観の企業」として紹介されるのを見てはワクワクしたところだった。


じかにお話を伺って、感動!
目頭が熱くなるほど。
経営者の話を聴いて「感動する」というのにもいろんな種類があると思うが、今回のは初体験。
まるで甲子園の試合のような、爽やかで、まっすぐで、そして卓越した熱さに胸がゆすぶられるのだ。


書きたいことはたくさんあるが、最も印象に残ったことをひとつ。

エニグモのサービスアイデアは、どんなところから発想するのかとよく聞かれます。
 
 …(略)…
  
 最終的な判断は、『エニグモっぽいか』ということ。
 "インパクトのある新しいビジネスの創造を通して社会に活力と楽しさを提供する。"
 という会社の理念からブレてないか、社会に対するインパクトを常に意識しています。
  
 「世の中がこうあるべき」という軸を持ってます」

 

すごい。
このアツさ。このしぶき!


「世の中の健全な姿」を、自ら企画したサービスによって作ろうという大志は誰もが持つだろう。
(むしろ、若いころはそういう妄想が激しかったりするもの)


しかし、実際にそれを形や企画にまとめて他者に働きかけ、お金を集めてサービスに仕立てられる人がどれだけいるか?
また、その事業を拡大し、世界に向けてサービス提供するようなステージに乗れるか?
しかもそれだけの勢いに乗っていながら、有頂天になることなく共同経営者同士がリスペクトしあえるか?
ディスカッションや決裁をオープンにして、メンバーを信頼して仕事を任すことができるか?
思わず真似してみたくなるけれど、きっとうまく真似できないんじゃないかな。
藤子不二雄みたいだ。


ひるがえって、モバイルで「あるべき世の中」を語り、実行している経営者はどれだけいるだろう?
「あるべき世の中」を語っているつもりで、いつの間にか「あるべきモバイル」「あるべき企業」の話に小さくまとまってるんじゃなかろうか、と思わず自問。
結果的に小さくまとまるのは決して悪いことじゃないと思う。しかし最初から語る対象を矮小化するのは怠惰か罪だ。


PC用のWebサービスよりもユーザーとの密着度が高いモバイルのほうが「世の中を変える」力はあるのかもしれない。
いや、そして、実は着々とその変化は現在も進行しているのかも。
それが「あるべき」方向に向かっているのかは別にして。


やばい。
このうすら寒さは……いったい??


弊社も理念やミッションステートメントをしっかり練ろう、と大至急、心に誓う。
(「7つの習慣」に由来する社名のくせにミッションステートメントを掲げていなかった)
そして、モバイルやモバイルマーケティングを通じて、世の中をどんな「あるべき」にできるのかを考えよう。
(……真面目な話、どなたかお相手お願いできないですか? 社外ブレーンとして。)


自分もあんなふうに、爽やかで、まっすぐで、卓越した熱い仕事をしたいと思った。
そう、想像するだけで、どきどきする。


エニグモ代表おふたり共著の単行本。。。

謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦

謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦





須田さん、ありがとうございました。
そしてあらためて、そんな場を無料提供してくれる藤永さんとシンクウエアさんに感謝!